初心者向け猫の種類ガイド:定番から珍しい血統種まで徹底解説
猫を選ぶときは、主な種類と、それぞれの猫ならではの特徴を理解しているとぐっと楽になります。この記事では、初心者にもわかりやすく、人気のある猫から珍しい猫までを紹介し、あなたの家庭やライフスタイルに合う猫探しをサポートします。
「猫の種類」とは本当は何を指すのか
人が「猫の種類」と言うとき、多くの場合は次の三つのどれか、あるいは組み合わせを指しています。
- 猫種(品種):ペルシャやシャムのように、見た目や性格の傾向がある程度予測できる猫のグループ。
- 被毛のタイプ:短毛・長毛・無毛といった、毛並みの見た目や触り心地のちがい。
- 血統の有無:血統登録がある純血種か、いろいろな血が混ざった家庭猫かという違い。
これらの基本を知っておくと、見た目や流行だけに左右されず、現実的な基準で猫を比較しやすくなります。
初心者におすすめの一般的な猫種
ここで紹介する猫たちは比較的出会いやすく、初めて猫を迎える人にも向きやすい傾向があります。
家庭猫短毛種・家庭猫長毛種
- 家庭猫短毛種・家庭猫長毛種とは、特定の血統登録はないものの、さまざまな遺伝子が混ざったミックスの猫を指します。
- 一般的に健康的で、全国の保護施設や保護団体でよく見られ、毛色や模様のバリエーションも非常に豊富です。
- 性格は一匹ずつ異なりますが、環境に順応しやすく、人なつこく、純血種より手がかからないことも多いです。
ブリティッシュショートヘア
- ブリティッシュショートヘアは、しっかりした体つきと丸い顔、ぬいぐるみのような密な被毛が特徴の猫です。
- 多くはおだやかで静か、辛抱強い性格で、マンション暮らしや落ち着いた家庭にも向きやすいとされています。
- 密な被毛は定期的なブラッシングが必要で、運動不足になると太りやすい点にも注意が必要です。
ペルシャとエキゾチックショートヘア
- ペルシャは長く豪華な被毛とつぶれたような顔立ちが特徴で、エキゾチックショートヘアは、その短毛版ともいえる見た目の猫です。
- どちらも甘えん坊でおっとりしていることが多く、静かで室内中心の暮らしを好む傾向があります。
- 顔が平たい構造のため、涙やけ・目のトラブル・呼吸のしづらさなどが出やすく、こまめなグルーミングと動物病院でのケアが必要になる場合があります。
シャムとその近縁種
- シャムはほっそりとした体つきで、おしゃべり好き・人なつこい性格の猫として知られています。
- 賢く、よく人と関わりたがり、活動的なため、「よく話しかけてくる」タイプのペットを好む、かまう時間の多い飼い主に向いています。
- オリエンタルショートヘアやバリニーズなどの近縁種は、体型はよく似ていますが、被毛の長さや色・模様の出方が異なります。
珍しく特徴的な猫種
珍しい猫種は魅力的ですが、そのぶん特別なケアが必要だったり、信頼できるブリーダー探しに手間がかかったりすることがあります。
メインクーン
- メインクーンは大型で、やや長めの被毛を持ち、フレンドリーで「犬のよう」とも形容される性格で知られています。
- 遊び好きで自信家な一面があり、一緒に遊ぶおもちゃや、高い場所に登れる環境を用意してあげるとよく楽しみます。
- しっかりした被毛は定期的なブラッシングが必要で、体が大きいぶん、頑丈な爪とぎや広めのキャリーケースなども準備すると安心です。
スフィンクスとその他の無毛・縮れ毛の猫
- スフィンクスは、ほとんど毛が生えていないことが特徴で、触るとあたたかくビロードのような感触があります。
- 無毛の猫は、通常のブラッシングよりも、皮膚の清潔を保つための定期的な拭き取りや入浴、日光や寒さからの保護が重要になります。
- デボンレックスやコーニッシュレックスのような縮れ毛の猫は、抜け毛が少ない傾向がありますが、やさしいブラッシングと、防寒対策などのケアは引き続き必要です。
ベンガルと「野性的な見た目」の猫種
- ベンガルは、ヒョウのようなスポットやマーブル模様を持つ、野生味のある見た目に育種された家庭猫です。
- 非常に活動的で賢く、ときに要求が多いタイプで、たくさん遊んであげたり、頭を使うおもちゃを用意したりできる家庭でよく力を発揮します。
- 十分な刺激や遊びがないと退屈してイタズラや破壊行動につながることもあるため、猫の扱いに慣れた人や、しっかり関わる時間が取れる人により向いています。
ラグドール
- ラグドールは体が大きく、青い目を持ち、抱き上げると力が抜けたようにだらんとする姿が有名な猫です。
- 多くは甘えん坊で人と一緒にいることを好み、完全室内飼いにも比較的なじみやすい性格とされています。
- 半長毛の被毛はシルクのような手触りで、ペルシャほどの手間はかかりませんが、毛玉防止のために週に一度程度のブラッシングをしてあげると快適です。
自分に合った猫の種類を選ぶには
- 見た目だけで決めるのではなく、まずは自分のライフスタイルや活動量に合うかどうかを考えましょう。
- グルーミングにかけられる時間、鳴き声の多さへの許容度、運動量、一日にどれくらい一緒に遊んだりスキンシップを取れそうかを具体的にイメージします。
- 保護施設や信頼できるブリーダーを訪ねて、実際の猫と触れ合いましょう。同じ猫種でも、一匹ごとの気質は大きく異なることがあります。
- 特に顔が極端に平たい猫や、体型が極端な猫種は、生涯を通して動物病院でのケアが増える可能性があるため、長期的な健康面と医療費も考慮しましょう。
まとめ
一般的な猫種と珍しい猫種の特徴を理解しておくと、見た目だけにとらわれず、性格やお世話のしやすさ、自分の暮らしとの相性に目を向けやすくなります。猫種ごとの傾向をあくまで目安として参考にしつつ、実際に猫と会って、その猫自身の性格を確かめることが大切です。家庭猫の短毛・長毛ミックスでも、珍しい純血種でも、情報をしっかり集めて選べば、あなたとこれから迎える猫の暮らしは、より幸せで充実したものになるでしょう。








