人気の室内飼い猫の種類と性格・特徴を徹底解説
家で猫と暮らすときは、種類ごとの暮らし方や遊び方、人との距離感を知っておくと選びやすくなります。ここでは、人気の室内飼い猫の代表的な種類と、日常生活で特に重要になる性格や特徴をまとめて紹介します。
甘えん坊で家族向きの猫種
ラグドール
ラグドールは、抱き上げると体の力が抜けて「くたっ」とする感触と、おっとりした穏やかな性格で知られています。
- 抱っこやスキンシップが好きで、人のあとを部屋から部屋へとついて回ることが多い猫種です。
- 子どもやほかのペットにも比較的穏やかに接しやすく、家族向きの猫として人気があります。
- セミロングの被毛は抜け毛はあるものの、長毛種の中ではもつれにくく、定期的なブラッシングで十分お手入れできます。
ブリティッシュショートヘア
ブリティッシュショートヘアは、がっしりとした体つきと、ふかふかで密な短毛が魅力の静かな同居猫です。
- 基本的に落ち着きがあり、べったり構われるよりも、そばで一緒に過ごす時間を好む傾向があります。
- 甘えん坊ではありますが、どちらかといえば控えめな性格で、のんびりした猫と暮らしたい人に向いています。
- 短毛でお手入れは楽ですが、抜け毛対策として週に1回程度ブラッシングしてあげるとよいでしょう。
スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドは、折れた耳とまん丸で愛嬌のある顔立ちで有名な猫種です。
- 基本的に人懐こく穏やかで、室内での暮らしに順応しやすいといわれています。
- 適度に遊んだあとは、飼い主のそばでゆったりくつろぐ時間を長く楽しむ子が多いです。
- 被毛は短毛と長毛の両方があり、どちらも定期的なブラッシングが必要です。また、関節の健康チェックなどのケアも欠かせません。
よく遊び社交的な猫種
メインクーン
メインクーンは、人気猫種の中でもとくに大きな体格と、「犬のよう」ともいわれるフレンドリーさで知られています。
- 一緒に遊ぶおもちゃや、飼い主とのやり取りを楽しみ、チュルチュル、ピルルといった声でよくおしゃべりもします。
- 大柄ながら気立ては優しく、人や家族、子どもにも社交的で辛抱強い傾向があります。
- 長くてふさふさした被毛は、毛玉防止と抜け毛対策のために、こまめなブラッシングが欠かせません。
ベンガル
ベンガルは、野性味のあるスポット柄やマーブル模様の被毛と、高い運動量が特徴の猫種です。
- 家の中でも活発に遊ぶことを好み、知育おもちゃやパズル、キャットタワーなど登ったり走ったりできる環境を求めます。
- 人との関わりも濃く、よく遊んでもらいたがるため、時間と刺激をしっかり与えられる家庭に向いています。
- 短毛でお手入れ自体は簡単ですが、活発な性格ゆえ、毎日の遊びや環境づくりによる精神的な満足が重要です。
シャム
シャム猫は、よく鳴いてよく話しかけてくる社交的な性格と、ほっそりした体つき、印象的な青い目が特徴です。
- 特定の一人または数人と強い絆を結び、その人のあとをどこへでもついて回ることがあります。
- 遊びや会話、スキンシップを強く求め、自分の気持ちをよく「話して」くれるタイプの猫種です。
- 短毛で抜け毛も比較的少なく、お手入れは簡単ですが、その分、社会的・精神的なケアの割合が高くなります。
静かな家庭に合うおだやかな猫種
ロシアンブルー
ロシアンブルーは、上品な青みがかったグレーの被毛と、鮮やかな緑色の瞳をもつ優雅な猫です。
- 初対面の人には恥ずかしがり屋なことが多い一方、家族には深い愛情を示し、甘えん坊な面も見せます。
- にぎやかな環境よりも、ある程度決まったリズムで静かに過ごせる家庭を好む傾向があります。
- 密なダブルコートの被毛は、周期的に抜け変わるため、週に数回のやさしいブラッシングが役立ちます。
ペルシャ
ペルシャは、ふんわりとした長い被毛と、つぶれたような平たい顔立ち、非常に穏やかな性格で知られる代表的な長毛種です。
- のんびりとした室内生活を好み、短時間の軽い遊びをときどき楽しむ程度で満足する子が多いです。
- 膝に乗ってくつろぐのが好きな、甘えん坊の一面もありますが、四六時中かまってほしいタイプではないことが一般的です。
- 長く厚い被毛は毎日のお手入れが必要で、絡まり防止のブラッシングに加え、目や顔まわりのこまめな拭き取りも大切です。
アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは、さまざまな家庭環境に順応しやすい、がっしりとした体つきの猫種です。
- 活発すぎず、かといってまったく動かないわけでもない、ほどよい運動量で遊びを楽しみます。
- 性格は全体的にバランスがとれていて、人懐こく、子どもやほかのペットとも付き合いやすいといわれています。
- 短毛でお手入れは簡単ですが、抜け毛の季節には、時々ブラッシングしてあげると快適に過ごせます。
猫種を選ぶ前に確認したい主なポイント
- 自分の生活リズムに合わせて、活発なタイプか、おだやかなタイプか、エネルギーレベルをよく考えましょう。
- ブラッシングの頻度や抜け毛の量など、被毛のお手入れにどれくらい時間をかけられるかを現実的に見積もりましょう。
- どれだけの時間を猫とのコミュニケーションに使えるかを踏まえ、甘え度や社交性の高低をよく確認しましょう。
- 猫種ごとに起こりやすい持病や体質を調べ、予防的な動物医療にかける予算も事前に考えておきましょう。
- 可能であれば実際に会いに行き、一匹ごとの性格や相性を確かめて、自分にとってしっくりくるかどうかを感じ取ることが大切です。
まとめ
人気の室内飼い猫といっても、運動量や甘え方、被毛のお手入れの手間は猫種によって大きく異なります。そのため、「一番良い猫種」は人それぞれの暮らし方によって変わります。見た目だけでなく、性格やお世話のしやすさ、健康面を重視して選ぶことが、猫にも飼い主にも幸せな毎日につながります。時間をかけて情報を集め、さまざまな猫種と実際に触れ合いながら、自分の生活に自然になじむ室内猫をじっくり選びましょう。








